MUKU-DATA  N.A.S 新潟市中央区鐙

田中洋人さんが設計して建築部で施工させていただいた理容室N.A.Sさんの
ウォールナット無垢フローリング
UNI 無塗装 15x120x1820mm 
開店してから早いもので15年が経過したそうです。
髪を切って貰いながら、いつも床材、キレイな状態になっているなぁ・・
と思っていた。
ワックス掛けは年1回程度らしい。
移動式シャンプー台が行き来する部分は少し傷みはあるが
それが味わいとなっているように見える。
なんせ15mmあるんだからあと100年は余裕で使えるだろうなぁ・・

入口から扉の外へ延長して張った部分は大丈夫かなぁ・・とは思っていたが
意外と持つもんですね。
雨風、紫外線に常に曝されているのでグレーに変色は当然、
実部分は隙間があり雨水が浸入して直ぐに駄目になりそうだけど
どこかに水が逃げていくんだろうね。
風の通りも良いし直ぐに乾くのかもしれない。

ウォールナットの耐久性に関してはあまり意識した事がないけど
国産オニグルミは確かタンニンが多かったような・・
意外と丈夫なのかもしれない。

10年、15年、20年と長く年月が経過すると木の良さが本領を発揮してきますよね。
例えば、ここは10坪ほどだったから
初期予算を削って床材をカラーフロアー等にしていたら
シャンプー台部分の突板は既に剥がれていたかもしれないよね。
当時はカラーフロアー系と無垢フローリングの差額は1万円/坪程度だったかと思うので
計10万円ほど材料費で割高、+張り手間もカラーフロアーよりはかかるんだけど
合せても15万程度の差額だったかと思う。
開業時は何かと内装以外にも出費は嵩むので、その差額分は別な予算へ回したい気持ちも分からない訳ではない。。

長期を見据えた計画と設計、施工業者の的確なアドバイスに拠るところも大きいかもしれない。
総予算との兼ね合いと割り振りで適材適所、なんでしょうね。

お客さんからは時々、良い感じの床ですね!って言われるらしい。

外の鉄看板の錆具合も良い感じになっている。
田中さんのセンスだよね。
(オーナーさんは手が届く位置にあるから酔っ払いに折られるんじゃないか?って
心配していたそうだが、今の若者たちは自分ら世代とは違って行儀がいいから・・)
鉄、木、経年変化して深化していく素材はやっぱり良いなぁ・・って思う。