MUKU-DATA ホンジュラスローズウッド 一枚板 1600 SC360 t30mm
          SOLDOUT 新潟市 N様

ホンジュラスローズウッドの一枚板を初めて仕上げ、納品してきました。
いいですね、この木。
インドローズは過去に何度か仕上げ触ったり嗅いだり見てきましたが、
ホンジュラスローズウッドの仕上げられたものは端材程度のものと
木材倉庫に置いてる北欧のヴィンテージチェア、カイ・クリスチャンセンのNo.42アームチェアーの一つが多分このホンジュラスローズウッドが使われています。
尤も北欧家具に特に興味が強くある訳ではなく(好きですが)
あぁ・・これチークではなくローズ系が使われているしシンプルで尖ったデザインが素敵だなぁ・・ってまずローズ材種ありきで購入したものだったのですが、、
(カイ・クリスチャンセンさんの事もNo.42チェアーの事も購入時は知らなかった)
後々ローズウッド系の事を更に分かるようになってから、
このNo.42の1脚の材は間違いなくホンジュラスローズ材だなと時々座りながら
木部を触りスベスベしています。

材は重くて硬い木ですが、艶が出てツルツルになる材ですね、
インドローズもそうですが、ホンジュラスローズウッドなどローズウッド材が
過去、皆さんに支持されて何故に好まれ大切に扱われてきたかが良く分かります。
昭和の40年~50代頃は、ローズのプリント合板、突板合板など壁面に張られた応接室とか良く見ましたもんね・・
私くらいの世代は(50代)あまりにローズのプリント合板を多く目にしてきたので
どこか古臭くてチープなイメージが植え付けられてしまっている感がありますが、
あれから時は1周、2周と過ぎ、
やはり良いと言われている木、材は良いんだなぁ・・と
今回仕上げた本物に触れる事で実感することができます。


今回、仕上げた材は壁付けTVの下に設置される
TVボード兼棚板としてLDKに取りつけらるようです。

両木口から割れが生じていますが、
お客様は木の事を良くご理解いただいている方で、割れもまたその板の顔、
割れを活かしつつ、大きな割れ部分には縞黒檀の蝶チギリを埋め込み、
小さな割れ部分は木口から鍛造(特注)で作った平鎹を打ち込んだだけの
荒っぽい仕上げになっています。
レアで高価な材に、木口に平鎹を打ち込んで出来上がりっていう
荒っぽくもみえる仕上げをお客様に承諾いただけたことで
なお一層とこの木が本来持っている良さを引き出すことができた仕上げになったかと思います。