MUKU-DATA  岩室の平屋 金子勉建築設計事務所 様

週末、金子さんの設計した「岩室の平屋」へお邪魔してきた。
ここは随所に木を使っていただいたお宅で、
工事中、金子さんは何度も木材倉庫へ足を運んで材の選定をされていた。

事前に図面をいただき、この部分の材を今回は選びたいと連絡をいただく。
自分なりにAorB、Cもあり得るな・・・
金子さんの事だから念の為D、E辺りまで準備していることもあったのだけど、
A,B,Cは勿論、D,Eまでイメージするものとは違うって事もあり
建築の中で見えてくる材に関して自分なりに更に降り下げて考える事ができた貴重な経験だった。

イメージする、その材がそこに使われた時に
どう見えるのか?どう室内に影響を及ぼすのか?
邪魔にならないのか?主張させたい部分なのか?質感が欲しいのか?
木と室内の関係性は底がみえず答えが出ないし、明確な法則もない。
期待通りの時もあるし、えっ?って意外にすんなり納まることもあるし、
思っていたほど効果が薄いなぁ・・と感じる事もある。

材を提供する者としてはその辺を更に深掘りして経験を積み
木と人、木と室内空間の心地良い関係性を提案できるようにならなければ・・
と思う。

ここ岩室の平屋で選ばれて使われた材木たちは
今まで多くの木を使って木の家を建ててきた建築家:金子勉さんと
この材は建築の中でどう使おうか?と考え続けている材木屋の立場としての自身の
(勝手に言わせていただけるのなら)
「建築の中で使われる材木」の現時点での一つの結果と言える。

あくまでも材木屋目線ではあるが、材木が取り付けれら各部分はそれぞれに
見どころ満載なので、
何度かお邪魔して写真を撮らせていただくも、
どこをどう切り取っていいのか・・・何枚か写真を撮っているが
材木と空間の関係性がブレてしまい、
その良さを写し取ることがなかなかできずにいる。
今回もチャレンジするも、やはり途中で止めてしまった。

金子さんに事前に連絡すれば、きっと快く対応してくれると思うので
ご興味ある方はご連絡して体感することをお勧めいたします。